ちまちま織り工房

織ることが好きです。草木で染めること、羊毛を紡ぐこと、縫うこと、編むこと、作ることいろいろを楽しんでいます。

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さちこさんのブランケット


 すてきでしょう?
 これは、Sさんという織り作家さんからお譲りいただいたブランケットです。
 染めもご自身でされたのかどうかはうかがっていないのですが、手紡ぎの糸で織られたブランケットです。ふっわふわで、コートの代わりにくるんと羽織っても、十分にあったかいです。


 Sさんから、作品展をするんですよ、こんな作品を出すんですよと、見せていただいた時、私は、この作品に一目ぼれしてしまいました。
 赤をメインにした色合わせ、全体の風合い。私の好みそのものだったのです。
 譲っていただけませんか、とお願いしました。
 けれども、すでにギャラリーに出すことが決まっており、残念なことに、私は、会期中にうかがうことは不可能…。
 もし、買い取り手が決まらなかったら、連絡しますね、とのお返事をいただきました。


 その後。
 会期終了後、Sさんが、連絡をくださいました。
 この作品が、まだ残っていること。
 気持ちが変わっていなければ、いかがですか、と。
 しかし、4枚綜絖機を持っているのなら自分でも作れるから、無理をして買わなくてもいいのでは、とも、言葉を添えてくださいました。


 でも、私の気持ちは変わりませんでした。この作品が、欲しかったのです。この作品に、手の届くところにいてほしかったのです。
 写真をご覧になればわかりますが、組織はさして複雑なものではありません。そういう意味では、私にも織れるのかも、しれません。


 しかし。
 色合わせのセンス。
 全体的な風合い。
 人を惹きつける、この作品ならではの魅力。
 Sさんにしか出せない、何か。
 それらを考えると、そんな、「私にも作れる」なんて、そんなレベルの作品ではありません。
 自分の目標として、この世にたった一つしかない、この作品を手元に置かせてほしいと、心から思いました。


 その時は、そんな風にきちんと言葉にすることはできなかったけれど。
 あらためてSさんにお願いして、譲っていただきました。
 手元に届いて手に取った時、あらためてまた、驚きました。
 画像で見ていたよりも、ずっとずっと素敵な作品で、とても手がかけられたものであることが、わかったからです。
 この作品に、どれだけの手間、時間がかけられたことでしょう。
 手にすることができた幸せを、しみじみかみしめた瞬間でした。


 このような、目標となる、あこがれてやまない作品に出会えたことは、もの作りをする上で、とても幸運なことだと思います。
 もの作りは、複雑な技術や豊富な知識があればいい、というものではなくて。
 頭でっかちに学ぶだけでは磨けない、とても深いもの、いわゆる「感性」なくしては、語れないのだということ。
 それを学んだ、大切な作品です。
 Sさんありがとうございました。心からの感謝と敬意をこめて…。


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じぇんね

Author:じぇんね
織りや紡ぎ、草木染、時々は編み物なんかもしながら、ちまちまっとした暮らしを楽しんでいます。

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