ちまちま織り工房

織ることが好きです。草木で染めること、羊毛を紡ぐこと、縫うこと、編むこと、作ることいろいろを楽しんでいます。

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前回の続きです。
紡いで、染めた毛糸(だけじゃなくて亜麻の糸も)を、ターシャは織ります。

ターシャ・テューダー3

ターシャは、息子や孫のシャツを、種から育てた麻で織るのだそうです
(市販の)下着はすぐにダメにしてしまうのに、「シャツは何十年ももつ」のですって。
だから織り機には、シャツ用の何気ない格子柄の布が、いつも掛かっているとか。
すてきですね。
織りが、普通に生活の中にあるのですね。

そして、ターシャはの織り機は、全部で3台。
「…とはいえ、飾りに置いてあるものは1台もない」のだそうです。
ターシャは言います。

『これだけの織り機を同時進行するには、日曜日は一日、機織りに費やす覚悟でいなければならないのだけど、そこまではできないわ。でも、そのうち仕上がるから大丈夫よ』

かっこいいなあ。
80歳を超えた方の言葉とは、とても思えません。
気張らずに、からからと笑いながら言ってる姿(でも手は絶対に動いてる!・笑)が想像できます。

こちらが、ターシャの織った布の一部です。
無断転載しちゃいましたが、どうかご内密に(笑)。

ターシャ・テューダー1ターシャ・テューダー2

息子たちのシャツ、ペティコート、シーツは、(自分で育てた)麻で織るとか。
でもメインは、毛織物みたいです。…文章の流れから判断すると、ですが。
しかも、こんな複雑なタータンチェック(と言っていいのか!?)まで織るんですって。
信じられません…。

ターシャ・テューダー4

そして、魅力ある人の周りには、才能ある人が集まるようで。
ターシャの織り&染め&紡ぎのパートナー兼アドバイザーの、ケイトもすごい人みたいです。
さりげなくこんなことが書いてあって、二度、読み直してしまいました。

『ケイトが、5、6本同時に綜絖に通す方法など、18世紀の工夫を教えてくれたのので、時間も労力も節約できるようになったの』

5、6本同時に綜絖に通す!? …もはや、神の技としか思えない…。
でもできるんでしょうね、そう書いてあるってことは。
すごいなあ。
そうやって、何十メートルも経糸を準備して、機に掛けて。
いつも織り機と手を動かしているんでしょうね。

一番のお気に入りの織り機は、暖炉のすくそばに置いてある小型の機だそうです。
そこが、一番居心地が良くて、気持ちいい場所なんでしょうね。
想像するだけでほわっとした心持ちになります。

20年待って、大型の織り機も手に入れたのよ、と自慢する一方で、さみしい現実もターシャは口にします。
『古い大型の織り機は、場所を取りすぎるので、壊して薪にしたり、鶏小屋を作る材料にしてしまう人が多いの』
どこも、同じ。
日本でもお年寄りが亡くなると、その方が使っていらした織り機も同じような運命をたどると聞きました。
ほんとに、さみしいことです。

そういえば、先日お話をいただいた中古の織り機は、ちゃんと新しい場所を見つけたそうです。
よかった。
お道具にもお道具の天寿があるはず。
使い手としては、それを全うさせてあげたいですよね。

ターシャは生き生きと織って、手を動かし続けます。
編み物だってします。
ノルディック模様の手袋や靴下を、家族のために編み続けます。
自分の好きな、心地いい生活をするためだけの手仕事ではなかったでしょう。
家族や周りの人を楽しませて、喜ばせて、みんなで幸せな気持ちになるために、ターシャは手を動かし続けたのではないでしょうか。

今、お教室でご一緒しているYさんが、まさにそんな感じの方です。
見た目は日本の田舎のおばあちゃん(失礼!)
だけど、とってもおしゃれで、心意気がかっこいい。
日本の、かくれたターシャです。もっともっと仲良しになりたい!
きっと、日本のあちこちに、そんな素敵な方がひっそりといらしゃるのでしょうね。

ターシャの言葉の中に、こんな一言がありました。

『織り上がり、洗い、干したときは、人生最高の瞬間ね』

そんな気持ちで、晴れ晴れと日々を過ごせる、ゆたかな人生を送りたいものです。








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コメント

『西の魔女が死んだ』みたいな世界ですね~。
染めは未体験ですのでピンと来ませんでしたが
織りを見たら人物のすごさがよーく分かりました。

あ、そうそう、手織りランキング、かなり上位にいらっしゃるんですね。
私、こういうのポチるの嫌いなたちで一度もしたことなかったんですけど
これからは応援させていただきます!
じぇんねさんの情報はめちゃ頼りになりますもの。
わたし、フォロワーとして後をついていかせていただきます。
(というかストーカーかも?w)

Re: せみのうるさん

せみのうるさん、いつもありがとうございます。

> 『西の魔女が死んだ』みたいな世界ですね~。

あ、ほんとにそんな感じです。あの「魔女」とターシャのイメージはぴったりと重なりますね。
久しぶりに読み返したくなりました。

手織りランキングは…、更新が頻繁なせいではないかと思っております(苦笑)。
大変ありがたくも、いいのかなあと、大変気恥かしいです。でも励みになるんですよね。
ネットの向こうに、顔はわからないけど読んでくださる方がいるって、すごい元気をくれるんです。
こちらに来たついでにポチっていただくと、他のステキなブログに出会うこともできますので、よろしくしてくださるとうれしいです。

私なんて、まだまだ勉強途上の身ですが、お役に立つことができるのなら、使ってください(照)。
これからも、どうぞよろしくお願いします。

こんにちは、
私も 先日本棚の整理をしていて、フト手にとって眺めていたので、奇遇だ~っとビックリしてしまいました。染には「ほぉ~~!」っと唸ってしまいますよね。面白いです。

Re: baruさん

baruさん、こんにちは。
ステキな一冊ですよね。
染めのくだりもですが、どの部分を読んでも、「そうなの?そうなの?」と驚くことでいっぱいです。
ターシャに関する書籍の中で、手仕事については、この本が一番だと思います。

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じぇんね

Author:じぇんね
織りや紡ぎ、草木染、時々は編み物なんかもしながら、ちまちまっとした暮らしを楽しんでいます。

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