ちまちま織り工房

織ることが好きです。草木で染めること、羊毛を紡ぐこと、縫うこと、編むこと、作ることいろいろを楽しんでいます。

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先日、NHK・BSプレミアムで放送された『美の壺』、ファイル名は『ツイード』。
岩手のホームスパンが取り上げられていました。
わずか30分の番組でしたが、内容はぎっしりみっしり。
まさに、目のつんだ織り物のようでした…。


なぜ岩手でホームスパンの伝統が生まれたのか、から始まって、非常に興味深い内容でした。
岩手は寒いから綿花の栽培が出来なくて、服は基本、麻だったという事実にびっくりしました。
そして、明治になって、イギリスから羊が入って来て、牧羊がはじまり…。
産業として毛織物工業が生まれたし、また、同時に、日常着としての毛織物が浸透したということも初耳でした。


ツイードの織り物を作る工場の様子も、おもしろかったし。
異素材とコラボした「新しいツイード」も、目新しくておもしろかったし。
かと思うと、工房で、変わらぬ手作業で糸を紡ぐおかあさんたちの姿もあり、親近感を感じ。
その奥で、ぱたんぱたんと織り機に向かっている人もいて、織り機はどんなの?って、近くで見たくなったり。
手織り手紡ぎ、染め大好きな私のツボど真ん中の番組でした。


一番すてきだったのは、番組後半で登場されたご夫婦。
おとうさんのジャケットのサイズ直しに、仕立て屋さんに現れます。
なんと、そのジャケットの生地は、おかあさんが20年以上前に織ったものだという…。

「羊毛を洗って、ほぐして、紡いで、織ったのよ」

控えめに、でもどこか誇らしげに語るおかあさん。
すてきでした…!
そのホームスパン布から仕立てたジャケットを、何十年も大事に着ているおとうさんも、負けないくらいすてき。
かくありたい。
ほかにも、実のお父さんや伯父さんから譲られたツイードのジャケットを大事に着ている男性もいて。
うなってしまいましたね。


ツイードのカッコよさ。
ホームスパンのステキさ。
本場スコットランドでも失われつつある伝統が、日本で受け継がれているという、日本のモノづくりの底力。
そんないろんなものを感じて、うれしくなる番組でした。
再放送しないかな。


…それにしても。
明治に毛織物産業が入ってくるまで、岩手の農民の着物が、基本、麻だけだったって、びっくり。
江戸時代、ほかの藩から入って来なかったのだろうか?
農民には手の届かないぜいたく品だったのかな?
それとも、着るもの食べるものは、自給自足が基本だから、「買う」と考えなかったのかな?
江戸時代は、確かに庶民が他国に出るには規制があって、だから方言の差も激しくなるんだけど、うーん。


番組を見ながら、明治開国以前の日本の庶民生活への疑問が、むくむく…。
折しも、同じNHKのスペシャルドラマ『坂の上の雲』にハマっている真っ只中なので、日本史に興味津々です(笑)。
司馬史観ってあまり好きじゃなかったんですけど、先入観持ちすぎだったかも。
『坂の上の雲』に垣間見える明治の庶民の生活、19世紀末・20世紀初頭の世界って、おもしろい。
まだあの時代から100年そこそこしかたっていないのに!
ものすっごい昔みたいな気がしてしまう…。


20世紀って、激動の世紀だったんだなあと、今さらながら、思いました。
あ、今年が終わると、21世紀も10分の1が終わったことになるんですね。
時間って、速い、速すぎる…。









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コメント

私も見ました♪
再放送は地上波で明日の朝4時だったかにあるそうですよ(^^)

昔は、羊の牧場も沢山あったそうです。
食肉用も生産されてたそうですが
今は、小岩井牧場位しか大きい所ではないですね~

地元岩手ではホームスパンと言うと
同じ世代から、もっと若い人達には
あまり浸透してません。

織物やってる方や、県外にお住まいの方のほうが
浸透してるような気がしますね。

なので、番組で紹介してもらって
岩手で織物やってる者としては
本当に嬉しい限りです♪

あ、そう言えば青森のこぎん刺しも
ウールが無かった時代に
寒さをしのぐ為に、綿や麻の着物に刺し子をして
防寒着にしたとかしないとか。

美の壷を見てたら、服地を織りたくなりました。
その前に、ドラムカーダー買わないと
沢山紡げませんけどね(笑)

北の綿

残念ながら見のがしましたが、しばらく前に叔母からもらったウールの着物確か岩手でツイードふうに織ってもらったものと言ってました。

ところでその昔の青森の綿の話ですが、多分岩手でも同じ状況だったのだろうとおもうのですが。。。
http://www.amusemuseum.com/blog/cat03/cat03-03/

Re: るこさん

るこさん、こんにちは。寒くなりましたね、お変わりありませんか?
情報ありがとうございます、今度こそDVDにおとして、保存版にします♪

そうですね、いまでは食用羊&牧羊というと、北海道…?というイメージですよね。
手織りや手紡ぎが、そもそもコスト的に生業として成り立ちにくい現代、忘れられていくのは仕方ない?
でもさみしいですよね。
岩手だけではなく、全国各地で、少しずつつなげていきたいですよね。

刺し子のことも、はじめて聞くお話で、そうなのか!とびっくり。
日本の手仕事や工芸のルーツを探る、とか、そういうのに興味がわいてきました。
ぜいたく品としての工芸品ではなくて、日常品としての手仕事。
極めに極めて、最後はぜいたく品になるとしても、原点は日常品だと思うんです。
紬だって、もともとは日常着だったわけですし。
ぜひ、るこさんも服地を織ってください!
ドラムカーダー…、欲しいですよね。電動、いいですよ。おすすめです。

Re: narjaさん

narjaさん、はじめまして。見てくださってありがとうございます。
昔の反物は、手で織られたものも少なくなく、出会うとおお…!と見惚れてしまいます。
いいなあ、手織りのウールの反物。見せていただきたいくらい(笑)。

紹介していただいたサイト、早速のぞきに行ってみます。
明治以前の東北の衣服事情に、興味がわいてきました。
「庶民」とひとくちに言っても、農民か町人かで、かなり生活の実態は違ったと思います。
農民は自給できる麻しかまとっていなくても、自給の生活をしない町人は、綿布を買ったんじゃないかな。
でもやっぱり、綿も麻も厳しい冬の寒さをしのぐにはひと工夫が必要だから、刺し子が生まれる、とか…。
興味深い。
本を探そうかなと、真剣に考えはじめています。うーむ、深い…。

あー、知らなくて見逃しました。残念!
鑑賞マニュアルで画像だけ見ました。
お父さんやおじさんから譲り受けたツイードなんて
とっても素敵だなぁ。
父に1枚作ってあげたくなります(笑)
私が自分で織ってあげられるようになるまで
長生きしてもらえるか心配ですが…。

綿のお話では、私もnarjaさんと同じBoroを思い浮かべました。
1枚数百円で服が買えてしまう現代ではなかなか広まりにくいですが
繊維廃棄物が200万トンとかいう日本で
ホームスパンが受け継がれている地域があるのは
嬉しいことですね。

Re: すぎもとさん

すぎもとさん、こんにちは。私も直前に気が付いたんです。
鑑賞マニュアルも、かなり楽しいですよね。
服地はさすがに高いハードルですので、母にはたくさんマフラーやショールを織ってあげてます。
手の届くところからひとつひとつ、チャレンジしたいですね。

実はBoroは、narjaさんにサイトをご紹介いただいて、初めてその存在を知りました。
ひとつひとつの記事を、とても真剣に読みました。
繊維廃棄物、という言葉は、とても痛いですね。大量生産・大量消費の負の側面、ですね。
豊かさとは、気軽に使い捨て出来ることではなく、大切に使い続けたいものに出会えること。
そう信じたいのですが…。

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じぇんね

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織りや紡ぎ、草木染、時々は編み物なんかもしながら、ちまちまっとした暮らしを楽しんでいます。

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