ちまちま織り工房

織ることが好きです。草木で染めること、羊毛を紡ぐこと、縫うこと、編むこと、作ることいろいろを楽しんでいます。

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『からくりからくさ』の作者、梨木香歩さん。


からくりからくさ (新潮文庫)からくりからくさ (新潮文庫)
(2001/12)
梨木 香歩

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この物語の舞台は、日本。
日本人形りかさんとともに暮らす、三人の女性の物語です。
草木染めをするひと。
キリム文様をはじめとするアジアの民族性の強い織りに惹かれ、織るひと。
日本の名もない女性たちによって、連綿と受け継がれてきた紬に、深く惹かれ続け、そして自分も織るひと。
織りや染めにかかわる人々の思い、不思議、そういったものの核心を見事に描いていました。
読了した時、梨木香歩さんは、きっとその方面に造詣の深い方にちがいないと思ったものです。


以来、梨木さんの著書を愛読するようになった私です。
中でも、『からくりからくさ』『西の魔女が死んだ』『りかさん』『裏庭』は、鉄板ですね。
エッセイ『春になったら苺を摘みに』では、イギリス生活や英国文学・社会への深い理解が語られています。
でも、『裏庭』以外の作品からは、それほどイギリスの匂いが感じられなかったんです。
そんな中、この一冊に出会いました。


『秘密の花園』ノート (岩波ブックレット)『秘密の花園』ノート (岩波ブックレット)
(2010/01/09)
梨木 香歩

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『小公女』や『小公子』で有名なイギリス児童文学者、フランシス=バーネットの『秘密の花園』ガイドです。
このお話は、私も大好きで。
小さい時に縮約版を読み、今も本棚には、新潮文庫の完訳『秘密の花園』があります。
梨木さんは、この物語を、再生と誕生の物語として、読み解いています。
たいへん、興味深いです。


イギリスの自然が、非常に豊かに語られていることもそうなのですが。
ヴィクトリア時代後期のイギリスの階級社会のあり方、植民地インドとの関係。
児童心理や、子どもの成長における家族の役割。
主人公である子どもたちと、ある登場人物の重なり。
物語において、思いがけない人物が、非常に重要なキーパーソンとなっていること。


子供向けの文学作品だと思って、さらっと読んでいたものが、にわかに違う深い意味を持ってきます。
おもしろい。
梨木さんが、日本の文化を理解し、日本人の精神性を語ることのできる人であるだけでなく。
異文化を理解し、その自然や歴史を、自分の言葉で語り直すことのできる専門家であることがわかります。
すごい。
『秘密の花園』、読み返します。
ちなみに、梨木さんの「『秘密の花園』ノート」で引用されているのは、岩波少年文庫の訳だそうです。


秘密の花園〈上〉 (岩波少年文庫)秘密の花園〈上〉 (岩波少年文庫)
(2005/03/16)
フランシス・ホジソン バーネット

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秘密の花園〈下〉 (岩波少年文庫)秘密の花園〈下〉 (岩波少年文庫)
(2005/03/16)
フランシス・ホジソン バーネット

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じぇんね

Author:じぇんね
織りや紡ぎ、草木染、時々は編み物なんかもしながら、ちまちまっとした暮らしを楽しんでいます。

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